赤ちゃんウンチから知能がわかる?

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三つ子の魂~っていいますが、うんちでも色々とわかってしまうというのか

乳幼児育児の定番、赤ちゃんのオムツを交換。特にウンチをした場合、オムツを交換する側の意識は「交換台シーツを汚すことなく手際よく。 汚れたオムツは一刻も早くゴミ箱へ!」に集中しがちです。世間一般には一刻も早く片付けたい汚れたオムツ。しかし、科学者たちによってオムツの中のウンチに対する新たな見解が提唱されています。なんと、赤ちゃんの知能をウンチから推測することができるというのです。

 

カロライナ大学の研究者チームは、子供の認知能力とウンチに常在するバクテリアの関連性について証明する独自の研究を行いました。

研究のために1歳児89人のウンチがサンプルとして収集され、含まれるバクテリアの種類によって分類分けされました。1年後、赤ちゃんの認知能力をテストし知能を推定するため、知覚や認知、言語発達に加えて運動技能のテストが行われました。

知能テストの成績は、ウンチの分類ごとに分かれました。中でも「バクテロイデス」に区分されたウンチの幼児達が最も好成績を残しました。最下位の成績に終わった幼児らのウンチは「大腸菌」に区分されていました。ウンチの中のバクテリアの種類や組み合わせが直接、幼児の知能に関係していたのです。 

さらに、ウンチのバクテリアの種類がより少ないタイプの幼児達が多種多様なバクテリアを含むタイプの幼児に比べ、より良い成績を出したことは、実際には反対の結果を想定していた科学者達にとっては大きな驚きでした。

研究チームはバクテリアの種類は、幼児らの民族的背景や風習、授乳期間や出産時の環境にも関連があることを指摘しています。

しかしこの研究で人の糞便内のバクテリアがどのようにして知能に影響を及ぼすのか、その関連性については解明していません。加えて赤ちゃん89人というサンプル数は適切な数値とはいえず、信頼のできる結果と断言することはできません。そのため、この課題に関してさらなる研究が進められる必要があります。

まだまだ研究課題が残りますが、子供のウンチが私達に様々な情報を教えてくれる可能性に満ちていたなんて、実に興味深いですね。

(はつらつより)